池袋の東武百貨店で『乱歩展』開催中と聞き、これは行かなくては!と勇んだ私。しかも連動して旧江戸川乱歩邸も公開される。
乱歩については様々な思いがある。
頭がクラクラしてうっとりするような「押絵と旅する男」を筆頭に、
ショタならずとも(笑)心躍る少年探偵団と、明智小五郎、二十面相の物語。その他有名無名取り混ぜて、私にとっての乱歩は全てが面白い。
乱歩を巡る言説も然りで、
「読み手という意味にせよ、導き手という意味にせよ、どちらの意味にしても乱歩は偉大なリーダーであることに違いはなく、我々の前には大乱歩山脈がそびえているのだ」と書いたのは、昨年他界した都筑道夫だった。
中井英夫も乱歩について語ると同時に、興味深い都市論を聞かせてくれた。
浅草の十二階、なんて勿論実際に見たわけないのだけど、私の中では
ある種バベルの塔のような存在だったりする。

仕事明けの彼氏と行くことになり、待ち合わせのファミレスで合流したのだけど、何だか顔色悪し。
昨夜はずっと仕事になってしまって、明け方一時間ほど仮眠できただけだと言う。
そういうほぼ徹夜、の状態で会ったことはこれまでにもあるのだけど、何だかあまりにも疲労困憊しているので心配になってしまった。
とりあえず軽く食事はしたものの口も重くなかなか腰が上がらず、心なしか顔が熱っぽく見えたので「風邪でもひいた?」と聞いたら、
頭痛がするし、多分熱もあるというので、今日はやめときましょうと
珍しく大人の提案をしてみた。
いつもなら「いや、少し休めば大丈夫」とか言うのだけど、あっさり
「悪いな、次にしよう。」
よほど辛いようだ。自分で運転させるのは心配だし、かといって車を
置いたままタクシーでという訳にもいかないだろうと、私が運転して
送ると申し出たのだけど、「お前の運転よりは、熱発でも俺が運転した方が安全」と言われてしまった。。。

一応同乗して行って、夕方目覚めた彼に食事(冷たい物、というリクエストで素麺と果物を刻んで混ぜたヨーグルト)を用意したけど半分しか食べられない。
「もう平気だから帰っても大丈夫だよ」と言われ、気がかりではあったけど明日は仕事だし、彼は実家の近くに住んでいるのでいざとなれば
お母様も呼べるし、、と帰ることにした。
帰り際に彼が「日曜日をつぶさせてごめんな。また来週行こう」と言ってくれた。

で、今日のタイトルですが。
私もきちんと調べてなかったんだけど、件の『乱歩展』は24日の火曜日までだったのです。。。結局行けませんでした。
彼は珍しく翌日仕事を休んでしまい、自己嫌悪で数日プチ鬱でした。

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