眠れない夜

2006年4月24日 日常
休日は見事に体内時計が狂う。
土曜日は一日遊び惚けて明け方に眠り、
それでも昼前には起きたものの食事してまた眠る。
浅い眠りとその合間に本を読んだり電話したりを繰り返し
洋服を整理していたら結局月曜日の朝。

物欲の停滞が続いていて、本とCD以外はこれといって
買い物をしていないつもりだったのに、
一度も袖を通していない冬物が数点。
タグがついて紙袋に入ったままで冬を越したわけだ。
ほとんどがMaxMaraだったが、そもそもMaxMaraに足を
踏み入れた記憶もないのというは我ながらどうしたものか。

今年観た映画の中で『ブロークバック・マウンテン』が現時点で最高。
たぶんこのまま私の今年のベスト1になるだろう。
ほぼ全作観ているほどアン・リーが好きだという事を
別にしても素晴らしいと思う。
(ゲイという)マイノリティの実態を捉えていないという
批判があるようだが、そもそもアン・リーにとって
マイノリティの特異性は素材に過ぎず、
主題は人間の普遍性であり、一貫して彼は人々の普遍的な
営みを丁寧に描いてきた作家だ。

昨年暮れに観た『ゲルマニウムの夜』ももう一度観ておきたい。
上野公園の中に一角座として作られた特設劇場での
半年間の上映も6月まで。
花村萬月が苦手なのであまり期待していなかったが
映画は聖と俗の間をすりぬけて鮮烈な寓話のようだった。
12月に私たちが行った時はあの冬一番の寒波と言われた日で
観客も三割程度の入り。
それでも凛とした寒さと裏腹に不思議な熱気のある夜だった。

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