突然思い立って部屋の整理。主にクローゼット周りを。
もう着ることもなさそうな洋服、バッグと選り分けていって、最後に二十個以上の帽子が出てきた。
今となっては自分でも信じられないけど、昔は帽子が大好きで季節を問わず愛用していた。
子供の頃、夏が近づくと必ず姉と私はママリータに連れられて夏の帽子を買いに行った。お出かけ用と普段用、それに海辺用。次々と色んな帽子をかぶり選んでいくのはとても楽しい行事の一つだった。
夏物に比べると冬の帽子にはあまり心弾まなっかったのは何故だったんだろう。防寒用のニットとベレーが中心であまりデザイン的に楽しくなかったからかもしれない。
四季を通して帽子をかぶる事が普通の感覚だったママリータのおかげで、私たち姉妹はちょっと独自のファッションだったわけだ。普段からそんなに帽子をかぶってるなんて、古い映画の中の世界みたいだものね。ただし、洋服自体は常にア・ラ・モードだったけど。
大人になってから自分で買ってたのは、あまりカジュアルではなく、洋服を選ぶヴァンサンカンあたりに載ってそうなタイプが多かったのだけど、、(笑)。まぁ、何故かそんな服を着てた頃もあったって事ですね(恥)。何を考えていたのやら、、、。
ほとんど処分することになったが、ちょっとまた帽子をかぶってみようか、なんて思ってしまった。そうだね、ヘレン・カミンスキーの染色してないストローハットを水玉フリルのベアバックとクロップドパンツに合わせてもいいかも。
もう着ることもなさそうな洋服、バッグと選り分けていって、最後に二十個以上の帽子が出てきた。
今となっては自分でも信じられないけど、昔は帽子が大好きで季節を問わず愛用していた。
子供の頃、夏が近づくと必ず姉と私はママリータに連れられて夏の帽子を買いに行った。お出かけ用と普段用、それに海辺用。次々と色んな帽子をかぶり選んでいくのはとても楽しい行事の一つだった。
夏物に比べると冬の帽子にはあまり心弾まなっかったのは何故だったんだろう。防寒用のニットとベレーが中心であまりデザイン的に楽しくなかったからかもしれない。
四季を通して帽子をかぶる事が普通の感覚だったママリータのおかげで、私たち姉妹はちょっと独自のファッションだったわけだ。普段からそんなに帽子をかぶってるなんて、古い映画の中の世界みたいだものね。ただし、洋服自体は常にア・ラ・モードだったけど。
大人になってから自分で買ってたのは、あまりカジュアルではなく、洋服を選ぶヴァンサンカンあたりに載ってそうなタイプが多かったのだけど、、(笑)。まぁ、何故かそんな服を着てた頃もあったって事ですね(恥)。何を考えていたのやら、、、。
ほとんど処分することになったが、ちょっとまた帽子をかぶってみようか、なんて思ってしまった。そうだね、ヘレン・カミンスキーの染色してないストローハットを水玉フリルのベアバックとクロップドパンツに合わせてもいいかも。
吉屋信子の秘密の花園
2004年5月31日 読書小学校の図書館のお気に入りは何と言ってもポプラ社の推理小説全集にあった『ブラウン神父の童心』。後にブラウン神父を始めとするチェスタトンの著作の大部分をじっくり読むようになって、深く峻厳な倫理観社会観に蒙を啓かれる思いがしたものだった。
推理小説全集は何気に人気があったが、当時まったく人気がなく片隅で埃をかぶってくすぶっていたのが「なんちゃら少女小説全集」。けど私ひそかに愛好していたのです、少女小説を。それもコバルト文庫などよりはるかに黴臭いと思われて敬遠、というよりは無視、というよりその存在さえ知られていなかったに等しい、いにしえの少女小説。もちろん、筆頭は大御所、吉屋信子先生で在らせられます。
「少女」という存在の優越性、なんてさんざ語られ尽くしているけれど、少女小説におけるそれは「ロリータ」の如き不能中年の介入をきっぱりと拒むその秘密結社の如く閉じた世界にあると思う。
少女以外立ち入ることのできない結晶世界。凡庸な清純とは明らかに違う絶対の清純。それが意味するもの、、。誰だって少女小説の中には隠微な匂いが立ち込めていることを知っていて、だからそんなもの読んだこともない、なんてふりをするのかも知れない。
後年、思いがけないところで吉屋信子の名前を発見した。久生十蘭全集の中で。
十蘭が“作家のお宅訪問”のような企画で吉屋信子邸を訪れているのだが、そこで彼は彼女を“アマゾネス”だか“サッフォー”だかにたとえ、『最愛の恋人にして可憐な美貌のプリマドンナ○○女史と同棲中』とかなりあけすけに書いていた。
ああ、、、なるほどね、、、てか、やっぱり、、、?と思った次第でした。
推理小説全集は何気に人気があったが、当時まったく人気がなく片隅で埃をかぶってくすぶっていたのが「なんちゃら少女小説全集」。けど私ひそかに愛好していたのです、少女小説を。それもコバルト文庫などよりはるかに黴臭いと思われて敬遠、というよりは無視、というよりその存在さえ知られていなかったに等しい、いにしえの少女小説。もちろん、筆頭は大御所、吉屋信子先生で在らせられます。
「少女」という存在の優越性、なんてさんざ語られ尽くしているけれど、少女小説におけるそれは「ロリータ」の如き不能中年の介入をきっぱりと拒むその秘密結社の如く閉じた世界にあると思う。
少女以外立ち入ることのできない結晶世界。凡庸な清純とは明らかに違う絶対の清純。それが意味するもの、、。誰だって少女小説の中には隠微な匂いが立ち込めていることを知っていて、だからそんなもの読んだこともない、なんてふりをするのかも知れない。
後年、思いがけないところで吉屋信子の名前を発見した。久生十蘭全集の中で。
十蘭が“作家のお宅訪問”のような企画で吉屋信子邸を訪れているのだが、そこで彼は彼女を“アマゾネス”だか“サッフォー”だかにたとえ、『最愛の恋人にして可憐な美貌のプリマドンナ○○女史と同棲中』とかなりあけすけに書いていた。
ああ、、、なるほどね、、、てか、やっぱり、、、?と思った次第でした。
もの心ついた時にはとっくに過去の遺物として語られていたグラムロックですが、私にとってはクラシック以外の洋楽との初めての出会い。初恋、といってもいいかも。
デビッド・ボウイもマーク・ボランもとてもキュートな私のヒーロー達。ボランについては「落ち目になって太って死んだ」なんてあまりな言われようだったけどね。
そこから話題は強引に飛ぶわけですが、私はラメ、スパンコールの類が大好き!しかも乳バックリ、背中バックリ開いたデザインを好むものだから、しばしば「今日パーティ?」とか言われてしまう。いーえ!普段着です、アタシの!いいじゃん、好きなんだも〜ん。好きな服着てると楽しいし。
ちょっと前に『負け犬の遠吠え』で話題になった酒井順子さん、私は大好きでずっと愛読してるけど、何かに「よく雑誌で“ちょっとしたパーティに最適”と紹介されるジャンルの服があって、でもそれにつられて『そうよねー』なんて買ってしまうと、冷静になった時にそもそも普通の日本人の生活に“ちょっとしたパーティ”なんていうもの自体存在しないことに気づいて愕然とする」とか、そんな事を買いてらして大いに笑いましたが。
でも大丈夫!ワタクシのように普段から会社や学校に着ていけばよろしいのです。「人生なんて毎日パーティみたいなものサ」と嘘ぶいて。
ワタクシ本日ICBにてスパンコール付きニットを二着購入致しました。
デビッド・ボウイもマーク・ボランもとてもキュートな私のヒーロー達。ボランについては「落ち目になって太って死んだ」なんてあまりな言われようだったけどね。
そこから話題は強引に飛ぶわけですが、私はラメ、スパンコールの類が大好き!しかも乳バックリ、背中バックリ開いたデザインを好むものだから、しばしば「今日パーティ?」とか言われてしまう。いーえ!普段着です、アタシの!いいじゃん、好きなんだも〜ん。好きな服着てると楽しいし。
ちょっと前に『負け犬の遠吠え』で話題になった酒井順子さん、私は大好きでずっと愛読してるけど、何かに「よく雑誌で“ちょっとしたパーティに最適”と紹介されるジャンルの服があって、でもそれにつられて『そうよねー』なんて買ってしまうと、冷静になった時にそもそも普通の日本人の生活に“ちょっとしたパーティ”なんていうもの自体存在しないことに気づいて愕然とする」とか、そんな事を買いてらして大いに笑いましたが。
でも大丈夫!ワタクシのように普段から会社や学校に着ていけばよろしいのです。「人生なんて毎日パーティみたいなものサ」と嘘ぶいて。
ワタクシ本日ICBにてスパンコール付きニットを二着購入致しました。
かなり前のオーストラリア(?)映画。年上の友人エミリンのお薦めで、というか薦められてもビデオショップでは発見出来ず、彼女から直接ビデオをダビング」してもらって観たものでした。女子高生二人組が主人公で。
今日会社で初めて話した子と『ミュリエルの結婚』の話題が出て「アタシも好きよ。あのちょっと後のミラ・ソルヴィーノとリサ・クドローの『ロミーとミッシェル』も似た路線だよね。『ミュリエル』の方が全然面白いけど」なんてこと言ってるうちに
「そういえば『渚のレッスン』て古い映画がやっぱり女の子二人のお話で・・」とか言ったら「それ観たい」と言われてしまいました。
この三作の対比もかなり面白いネタになるよね、というわけで、貸す前に観てみようと思ったわけです。
で、探してるんですけど、今部屋を。どっかにあるはずなのに。見つからないですけど、、、。
ビデオ見つかったらレビュー、というほどのもんじゃないですが、書いてみる予定、としておきます。
今日会社で初めて話した子と『ミュリエルの結婚』の話題が出て「アタシも好きよ。あのちょっと後のミラ・ソルヴィーノとリサ・クドローの『ロミーとミッシェル』も似た路線だよね。『ミュリエル』の方が全然面白いけど」なんてこと言ってるうちに
「そういえば『渚のレッスン』て古い映画がやっぱり女の子二人のお話で・・」とか言ったら「それ観たい」と言われてしまいました。
この三作の対比もかなり面白いネタになるよね、というわけで、貸す前に観てみようと思ったわけです。
で、探してるんですけど、今部屋を。どっかにあるはずなのに。見つからないですけど、、、。
ビデオ見つかったらレビュー、というほどのもんじゃないですが、書いてみる予定、としておきます。
朝起きたらいきなり左肩甲骨付近に激痛が・・・!
ベッドから起き上がるだけでも一苦労だった。更に上体を曲げたりひねったりするたびに心臓がキューッと締め付けられる、ような、そんな気が。
顔を洗ったり着替えたりといった何でもないような動作も激しく不自由だったので、さっさと会社には電話入れて休んでしまいました。
近所の整形外科に行ったところ診断は「背中のぎっくり腰」だそうで・・・。なんだよ、それって感じですが、低周波治療器が効いたのか、病院から帰ってしばらく横になってるとかなり痛みは和らいできましたが、やはり動くと辛い。明日までに良くなるのかしら?
ベッドから起き上がるだけでも一苦労だった。更に上体を曲げたりひねったりするたびに心臓がキューッと締め付けられる、ような、そんな気が。
顔を洗ったり着替えたりといった何でもないような動作も激しく不自由だったので、さっさと会社には電話入れて休んでしまいました。
近所の整形外科に行ったところ診断は「背中のぎっくり腰」だそうで・・・。なんだよ、それって感じですが、低周波治療器が効いたのか、病院から帰ってしばらく横になってるとかなり痛みは和らいできましたが、やはり動くと辛い。明日までに良くなるのかしら?
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はどうも縁遠い場所だ。そりゃあ都内に住んでるのだから新宿店は度々行っても、滅多に横浜に行くこともない私が足を踏み入れてないこと自体は格別不思議でもないのだけど。
去年まで担当してもらっていた美容師さんが横浜店に異動したため、今回私もはるばる新しく横浜店のお客となることにした。てか、もう半年近く美容院行ってなくて激ヤバだったのである。まとめたり、とめたり小細工をするのももう限界。そして他の美容師に任せる気にも今イチなれず、遠征の運びとなった。
夕方には終わるだろうから、ちょうどいい機会、バーニーズ横浜を初探訪することにした。一人だから連れのペースを気にせずゆっくりみられるし、夏物のジャケットなんか見つかると嬉しいななんて暢気に電車に揺られていたのだったが・・・。ふと時計を見ると予約時間まであと一時間もない。でもアタシはまだ某地点。ひょっとしてひょっとすると、予約に間に合わないんじゃねーの?あせるアタシ。所要時間の見積もりを誤ったらしい・・。お店に電話をいれて時間変更をお願いしてみる。(うわッ、アタシってサイテーの客じゃん。)快く(と思いたい)承諾してくれたものの最初の予約の三時間後しか空きがなく、最寄駅に到着した時にはすっかりバーニーズ行きはあきらめていた。もし買い物に手間取って二度目の予約時間にも遅れるようなことがあったら二度とこの店には行けなさそうだし、時間を気にしてると変な買い物しがちだし、とかグズグズ考えて結局お茶して時間をつぶしてしまった。
だけど、久しぶりにお気にいりの美容師さんにスタイリングして貰った髪はとっても上出来で、ちょっと遠くてもまたここにこようと決めたので、次回こそは雪辱のバーニーズ横浜。待ってろよー。
去年まで担当してもらっていた美容師さんが横浜店に異動したため、今回私もはるばる新しく横浜店のお客となることにした。てか、もう半年近く美容院行ってなくて激ヤバだったのである。まとめたり、とめたり小細工をするのももう限界。そして他の美容師に任せる気にも今イチなれず、遠征の運びとなった。
夕方には終わるだろうから、ちょうどいい機会、バーニーズ横浜を初探訪することにした。一人だから連れのペースを気にせずゆっくりみられるし、夏物のジャケットなんか見つかると嬉しいななんて暢気に電車に揺られていたのだったが・・・。ふと時計を見ると予約時間まであと一時間もない。でもアタシはまだ某地点。ひょっとしてひょっとすると、予約に間に合わないんじゃねーの?あせるアタシ。所要時間の見積もりを誤ったらしい・・。お店に電話をいれて時間変更をお願いしてみる。(うわッ、アタシってサイテーの客じゃん。)快く(と思いたい)承諾してくれたものの最初の予約の三時間後しか空きがなく、最寄駅に到着した時にはすっかりバーニーズ行きはあきらめていた。もし買い物に手間取って二度目の予約時間にも遅れるようなことがあったら二度とこの店には行けなさそうだし、時間を気にしてると変な買い物しがちだし、とかグズグズ考えて結局お茶して時間をつぶしてしまった。
だけど、久しぶりにお気にいりの美容師さんにスタイリングして貰った髪はとっても上出来で、ちょっと遠くてもまたここにこようと決めたので、次回こそは雪辱のバーニーズ横浜。待ってろよー。
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今日は久々朝からいい天気。お昼休み川沿いのベンチにいると日差しがじりじりと暑く初夏の気配。
でもこの天気も今夜からまた雨模様になるらしい。台風云々よりなんだかもう梅雨に入ったのかと思うような日が続いてかなり憂鬱。私はほんとに湿度に弱い。
今日は何年ぶりかで「N」に行ってみようと思っていたけど、どうしよう。。「N」はむか〜しまだ渋谷にあった頃一度行ったきり今の場所に移転して何となくなく機会がなかったのだけど、私も異動で通勤経路になったので久しぶりにああいう空気を味わいに行きたかったのだけど。
う〜ん、また来週にでもしようか。近頃はこうやって何でも先送りしてばかり。困ったものです。って他人事みたいにつぶやいてみる。
でもこの天気も今夜からまた雨模様になるらしい。台風云々よりなんだかもう梅雨に入ったのかと思うような日が続いてかなり憂鬱。私はほんとに湿度に弱い。
今日は何年ぶりかで「N」に行ってみようと思っていたけど、どうしよう。。「N」はむか〜しまだ渋谷にあった頃一度行ったきり今の場所に移転して何となくなく機会がなかったのだけど、私も異動で通勤経路になったので久しぶりにああいう空気を味わいに行きたかったのだけど。
う〜ん、また来週にでもしようか。近頃はこうやって何でも先送りしてばかり。困ったものです。って他人事みたいにつぶやいてみる。
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意外な裏技(?)ダイエット
2004年5月18日 友達去年結婚した同僚のNがめでたく妊娠。子供好きの彼も大喜びとあってまさしくおめでたなんだけど、先々週あたりから本格的につわりが始まった。つわり前から「なんか食欲ないよ」と元気なかったけど、最近はお昼にジュースだけとかスープだけとか、大好きなアイスやケーキも全く受け付けなくなくなったそうで心配していた。見る見る痩せて来たので聞いてみたら「妊娠が判った時点からたった一月足らずで5kgも痩せた」んだそう。。
そして、ついに今日入院してしまった。と言っても要は食事で栄養を摂れない分点滴で補うためなので心配はいらない、と彼女は言うもののやはり大変なことには違いない。
つわりって後になると何であんなに気持ち悪かったのか不思議なくらい食欲モリモリになるというけど、早く元気になって前にも増してモリモリになったNとお食事会したいものです。
まだ今ほどつわりがひどくなく、でも食欲不振で痩せ始めた頃、ダイエットフリークのKの話題になって「効果てきめん、つわりダイエット!とかKに教えたげよ〜かな」とか馬鹿なこと言って笑ってたけど、、。
ママ候補さん、頑張ってちょ。
そして、ついに今日入院してしまった。と言っても要は食事で栄養を摂れない分点滴で補うためなので心配はいらない、と彼女は言うもののやはり大変なことには違いない。
つわりって後になると何であんなに気持ち悪かったのか不思議なくらい食欲モリモリになるというけど、早く元気になって前にも増してモリモリになったNとお食事会したいものです。
まだ今ほどつわりがひどくなく、でも食欲不振で痩せ始めた頃、ダイエットフリークのKの話題になって「効果てきめん、つわりダイエット!とかKに教えたげよ〜かな」とか馬鹿なこと言って笑ってたけど、、。
ママ候補さん、頑張ってちょ。
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クレイグ・ライスの憂鬱
2004年5月17日 読書露骨な人情話には鼻白む性質だけど、ライスのミステリィに出てくるような“大人の人々”が示すささやかな気遣いに触れると心が軽くなる。
シカゴ社交界を主な舞台にマローン&ジェイク&へレンの酔っ払いトリオが織り成す騒動は、どれも軽妙洒脱な会話と笑いに彩られつつも、誰もが抱く生きることや人であることの根源的な悲哀をかすかににじませている。
ライス未読の人にはいつも「大はずれ殺人事件」「大あたり殺人事件」をペアで薦める。私自身ここからライスを知りハマった、とっつきやすく且つライスの特質もよく出ている作品だと思う。
「大はずれ」の冒頭、ジェイクとヘレンの結婚披露パーティの席上でシカゴ社交界の花形モーナ・マクレーンによる殺人予告、それをめぐり見事モーナの動機を当てて犯人である証拠を示せば、シカゴ一のナイトクラブ「カジノ」を譲るというジェイクとの賭けから始まり、意外なエンディングまで一気に読ませてくれる。“断じて警官になどなりたくなかった”ダニエル・フォン・フラナガン警部や、ギャングの大物親分マクス・フック、“カッコイイちびのギャングスター”ジョージィ・ラ・チェラ等お馴染みの面々もツボを心得た登場と活躍振りで初めてライスを読むには最適だろう。
「大あたり」はいわば続編。それぞれ独立した作品ではあるけど、両方読んだ方が断然面白い(個人的には「大あたり」は「大はずれ」に比べるとやや地味な印象)。いつにも増して酔っパで駄目々々な三人の周りに次々と同姓同名の男が登場して殺される、と書くとすごーくトリッキーなんだけどこの設定はちょっと効きが弱い。けれど相変わらず脇役陣が魅力的で強烈な印象を残してくれるのでダレる事なく楽しめる。
モーナは本当に殺人を犯したのか、ジェイクはその動機を探り当て「カジノ」を手中に収める事が出来るのか、二作を貫く謎が軽やかに収束する。
ライスの面白さは謎解きに加えて前述した会話や舞台設定の粋、登場人物が脇役にいたるまでキャラが立っていて魅力的であること、に負うところが大きいが、作者の人間を観る目は非常に辛らつである。大部分の愛すべきキャラに混じってたまに登場する不愉快な人間について愚かな人間は愚かに、卑怯者は卑怯者として冷徹に描かれているが、その愚かさや卑しさを擁護することもないが決してそれを非難しはしない。彼には彼の、彼女には彼女の事情があり誰もそれを肩代わりなど出来ないとよく知っている。たとえ愚かで卑劣ではなくとも、人生は時に誰にも辛くほろ苦いものであり、他人を非難すべきではないと。だから、ライスの世界の人々はそんな悲しみや苦しみに触れて一瞬涙しても、またそれぞれが喜びを求め人生を歩んでいく。どうしようもなく辛い時は、天使のジョーのシティホールバーで飲んだくれて眠ればいい。
ライスはユーモアミステリィの第一人者とされるが結婚と離婚を繰り返し、家族を養うために前借り三昧でいわゆる女性としての幸せ、とされるようなものには縁が薄かったらしく、この一見“ユーモア”に満ちているように見えながら実は“ハードボイルド”な作風は実生活の反映とみる向きもあるようだが、私はたとえ落ち着いた結婚をして実生活が幸せでもやはり同じような作品を書いたのではないかと思う。人であることの不安や、生きにくさという根底にある苦悩を深く知っていた人だと思うのだ。それは「大はずれ」の殺人談義にでてくるこんな会話からも感じられる。「愛することと殺すことの間にたいした違いはない。愛する者は言う、“私はあなたがいなくては生きていけない”。それに対して殺人者は言う、“私はあなたがいては生きていけない”。」
シカゴ社交界を主な舞台にマローン&ジェイク&へレンの酔っ払いトリオが織り成す騒動は、どれも軽妙洒脱な会話と笑いに彩られつつも、誰もが抱く生きることや人であることの根源的な悲哀をかすかににじませている。
ライス未読の人にはいつも「大はずれ殺人事件」「大あたり殺人事件」をペアで薦める。私自身ここからライスを知りハマった、とっつきやすく且つライスの特質もよく出ている作品だと思う。
「大はずれ」の冒頭、ジェイクとヘレンの結婚披露パーティの席上でシカゴ社交界の花形モーナ・マクレーンによる殺人予告、それをめぐり見事モーナの動機を当てて犯人である証拠を示せば、シカゴ一のナイトクラブ「カジノ」を譲るというジェイクとの賭けから始まり、意外なエンディングまで一気に読ませてくれる。“断じて警官になどなりたくなかった”ダニエル・フォン・フラナガン警部や、ギャングの大物親分マクス・フック、“カッコイイちびのギャングスター”ジョージィ・ラ・チェラ等お馴染みの面々もツボを心得た登場と活躍振りで初めてライスを読むには最適だろう。
「大あたり」はいわば続編。それぞれ独立した作品ではあるけど、両方読んだ方が断然面白い(個人的には「大あたり」は「大はずれ」に比べるとやや地味な印象)。いつにも増して酔っパで駄目々々な三人の周りに次々と同姓同名の男が登場して殺される、と書くとすごーくトリッキーなんだけどこの設定はちょっと効きが弱い。けれど相変わらず脇役陣が魅力的で強烈な印象を残してくれるのでダレる事なく楽しめる。
モーナは本当に殺人を犯したのか、ジェイクはその動機を探り当て「カジノ」を手中に収める事が出来るのか、二作を貫く謎が軽やかに収束する。
ライスの面白さは謎解きに加えて前述した会話や舞台設定の粋、登場人物が脇役にいたるまでキャラが立っていて魅力的であること、に負うところが大きいが、作者の人間を観る目は非常に辛らつである。大部分の愛すべきキャラに混じってたまに登場する不愉快な人間について愚かな人間は愚かに、卑怯者は卑怯者として冷徹に描かれているが、その愚かさや卑しさを擁護することもないが決してそれを非難しはしない。彼には彼の、彼女には彼女の事情があり誰もそれを肩代わりなど出来ないとよく知っている。たとえ愚かで卑劣ではなくとも、人生は時に誰にも辛くほろ苦いものであり、他人を非難すべきではないと。だから、ライスの世界の人々はそんな悲しみや苦しみに触れて一瞬涙しても、またそれぞれが喜びを求め人生を歩んでいく。どうしようもなく辛い時は、天使のジョーのシティホールバーで飲んだくれて眠ればいい。
ライスはユーモアミステリィの第一人者とされるが結婚と離婚を繰り返し、家族を養うために前借り三昧でいわゆる女性としての幸せ、とされるようなものには縁が薄かったらしく、この一見“ユーモア”に満ちているように見えながら実は“ハードボイルド”な作風は実生活の反映とみる向きもあるようだが、私はたとえ落ち着いた結婚をして実生活が幸せでもやはり同じような作品を書いたのではないかと思う。人であることの不安や、生きにくさという根底にある苦悩を深く知っていた人だと思うのだ。それは「大はずれ」の殺人談義にでてくるこんな会話からも感じられる。「愛することと殺すことの間にたいした違いはない。愛する者は言う、“私はあなたがいなくては生きていけない”。それに対して殺人者は言う、“私はあなたがいては生きていけない”。」
世界の中心で愛をさけぶ
2004年5月16日 読書って、ずっとSFだとばっか思っていましたぜ。けど全然違うんだってね。なんか「純愛の物語」なんだそうで。しょぼ〜ん。
いや、別にしょぼ〜んてするこたぁないんだけど、やっぱフツーこれ「世界の中心で愛をさけんだけもの」にどっか引っ掛けてんだろう、とか思うじゃないですか?
もっとも本家エリスンにも「愛の物語」はあるけどさ。
「少年と犬」にゃあしびれましたぜ。「愛ってなにか、アンタ知ってる?」「ああ、知ってるとも。少年は犬ころを愛するものさ」って、もおうカッコよすぎ!
でも私のお薦めでエリスン、というか「少年と犬」を読んだ人は大抵「騙された」といい、私を鬼畜呼ばわりするのです。心外です。。
はいはい、いいですよ、いいですよ、鬼畜でも外道でも。世界の辺境で愛をさけんでも、私は地軸。いつもちょっと傾いてんのさ。。
いや、別にしょぼ〜んてするこたぁないんだけど、やっぱフツーこれ「世界の中心で愛をさけんだけもの」にどっか引っ掛けてんだろう、とか思うじゃないですか?
もっとも本家エリスンにも「愛の物語」はあるけどさ。
「少年と犬」にゃあしびれましたぜ。「愛ってなにか、アンタ知ってる?」「ああ、知ってるとも。少年は犬ころを愛するものさ」って、もおうカッコよすぎ!
でも私のお薦めでエリスン、というか「少年と犬」を読んだ人は大抵「騙された」といい、私を鬼畜呼ばわりするのです。心外です。。
はいはい、いいですよ、いいですよ、鬼畜でも外道でも。世界の辺境で愛をさけんでも、私は地軸。いつもちょっと傾いてんのさ。。
長すぎる放置の夜明け
2004年5月16日日記なんて書いたことないアタシがちゃんと更新できるのかしら、、なんて思いつつ何とな〜く始めた日記でしたが案の定、、、。
心を入れ替えてこれからは毎日、、は絶対無理なのでせめて二、三日おきには書こうと心の中のお星さまに誓いました。(曇ってて星が見えないのでね)
勝手にBMさせて頂いた蘭亭さま、ろみおーさま、ご挨拶もなく失礼いたしました。BMして下さり、感謝とお詫びを申し上げます。今後はちょこちょこ書いていく予定ですのでどうぞよろしく。
心を入れ替えてこれからは毎日、、は絶対無理なのでせめて二、三日おきには書こうと心の中のお星さまに誓いました。(曇ってて星が見えないのでね)
勝手にBMさせて頂いた蘭亭さま、ろみおーさま、ご挨拶もなく失礼いたしました。BMして下さり、感謝とお詫びを申し上げます。今後はちょこちょこ書いていく予定ですのでどうぞよろしく。
若い可愛いコちゃん数名と帰りに飲み会。今のセクションに異動して以来、お仕事モードに押され気味であまりこういう時間を持てなくなっていたので久々。
女ばかりの会社生活が長いと、かえって食事も飲みも女同士が普通になって、合コン仕様が面倒臭いと思うのは私だけ?
学生時代はずっと共学で特に高校、大学は断然男のコが多かったせいか、最初はとまどう事もあったものだけど今やすっかり馴染んでる。
もっとも「女ばかり」というと男共はすぐ「じゃ、合コンアレンジしてよ」とくるけど。
休前日とはいえ、皆連休疲れもあるので楽しく飲んでさくっと切り上げ解散。12時前に帰宅。健康的というか、堅実な夜でした。
女ばかりの会社生活が長いと、かえって食事も飲みも女同士が普通になって、合コン仕様が面倒臭いと思うのは私だけ?
学生時代はずっと共学で特に高校、大学は断然男のコが多かったせいか、最初はとまどう事もあったものだけど今やすっかり馴染んでる。
もっとも「女ばかり」というと男共はすぐ「じゃ、合コンアレンジしてよ」とくるけど。
休前日とはいえ、皆連休疲れもあるので楽しく飲んでさくっと切り上げ解散。12時前に帰宅。健康的というか、堅実な夜でした。
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なので、久方ぶりに買い物に。今年はずっと体調悪く、まだ春夏物なんてチラとも見ていない。
が、しかし、GWの伊勢丹は予想外の混雑。例年GWとかお盆はいつも都内のデパートやホテルは空き空きだったように思ってたけど。
すぐ疲れてしまいかろうじてMax&Coでピンクと黒のボーダーニットと、多色使いのカットソーを購入して早々に退散。ダメダメだす。。
最近あまり物欲がない原因の一つにはこの体調不良があるので、それを思うと物欲ないのもいいんだか、悪いんだか、ハァ〜。
大体東京の夏は嫌い。湿度が高いし。何を着ても着なくても不愉快きわまりないんだよね。
私はカシミアが異常に好きで、コートはもちろんジャケット、ストール、セーター、etc.数限りなく、と言って大げさでない位愛用している。偏愛といってもいいほどに。カシミアの為なら祖国も売る!と豪語してみたりする。(オファーはないけどさ。)
オサレ雑誌なんぞに「夏に着る薄手のカシミアはオサレ上級者!」なんて書いてあるの見ると、「ばーろー!北海道ならともかく外歩いてても風呂場にいるみたいな東京で真夏にカシミアなんて着れっかよ!!!」と毒づかずにはおれませんて。
大好きなカシミアも纏えず、湿度に脳みそとろかされる夏ももう間近か
。せつない。。
忘れてたよ、その前に梅雨があるじゃん。トホ。。。
が、しかし、GWの伊勢丹は予想外の混雑。例年GWとかお盆はいつも都内のデパートやホテルは空き空きだったように思ってたけど。
すぐ疲れてしまいかろうじてMax&Coでピンクと黒のボーダーニットと、多色使いのカットソーを購入して早々に退散。ダメダメだす。。
最近あまり物欲がない原因の一つにはこの体調不良があるので、それを思うと物欲ないのもいいんだか、悪いんだか、ハァ〜。
大体東京の夏は嫌い。湿度が高いし。何を着ても着なくても不愉快きわまりないんだよね。
私はカシミアが異常に好きで、コートはもちろんジャケット、ストール、セーター、etc.数限りなく、と言って大げさでない位愛用している。偏愛といってもいいほどに。カシミアの為なら祖国も売る!と豪語してみたりする。(オファーはないけどさ。)
オサレ雑誌なんぞに「夏に着る薄手のカシミアはオサレ上級者!」なんて書いてあるの見ると、「ばーろー!北海道ならともかく外歩いてても風呂場にいるみたいな東京で真夏にカシミアなんて着れっかよ!!!」と毒づかずにはおれませんて。
大好きなカシミアも纏えず、湿度に脳みそとろかされる夏ももう間近か
。せつない。。
忘れてたよ、その前に梅雨があるじゃん。トホ。。。
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グッバイ・レーニン!
2004年4月18日 映画事前の予想:共産主義の崩壊を認めようとしない頑固つーか、ちょっと○○で支配的な母に翻弄される青年の痛い日々を綴った物語→観終わって気分はどんより、、。
全然違っとりました、はい。
まあ今回に限ったことではないのですが、映画批評に目を通さないことが多いので、大まかな設定しか知らなかったのですが、キレーに予想は外れました。
母が共産主義の崩壊を知らない事も、何故それを周囲が隠し(騙し?)通そうとするかも、やや強引ながら十分理解できる設定。
私は「人はみなマヌケで切ない生き物である」という事がちゃんと描かれている映画が好きだけど、ここに登場する人々はまさにそれ。かなり笑わせてくれつつ切なさもそこここに。
後半の父親の登場にはちょっと?でもありましたが。まあ、母親の心の襞を描くのには必要なのかとも思ったり。
皆、自分の居場所を探して苦しんで、でも最後はどうやら居場所を見つけられそうで。甘々ではなくほろ苦くも後味の良い秀作でした。
一番印象的だったのはフラフラとアパートを出た母親に、撤去されたレーニン像が覆い被さるように搬送されるシーン。観ている方も胸が苦しくなるような不思議な怖さがあった。
余談:一緒に観たKちゃんと帰りに食事しながら東ドイツつながりの「ヘドウィグ」の話題になったけど、三上博史の(ほぼ)一人芝居で上演予定とか。三上博史のヘドウィグって、、ベタすぎないか?
全然違っとりました、はい。
まあ今回に限ったことではないのですが、映画批評に目を通さないことが多いので、大まかな設定しか知らなかったのですが、キレーに予想は外れました。
母が共産主義の崩壊を知らない事も、何故それを周囲が隠し(騙し?)通そうとするかも、やや強引ながら十分理解できる設定。
私は「人はみなマヌケで切ない生き物である」という事がちゃんと描かれている映画が好きだけど、ここに登場する人々はまさにそれ。かなり笑わせてくれつつ切なさもそこここに。
後半の父親の登場にはちょっと?でもありましたが。まあ、母親の心の襞を描くのには必要なのかとも思ったり。
皆、自分の居場所を探して苦しんで、でも最後はどうやら居場所を見つけられそうで。甘々ではなくほろ苦くも後味の良い秀作でした。
一番印象的だったのはフラフラとアパートを出た母親に、撤去されたレーニン像が覆い被さるように搬送されるシーン。観ている方も胸が苦しくなるような不思議な怖さがあった。
余談:一緒に観たKちゃんと帰りに食事しながら東ドイツつながりの「ヘドウィグ」の話題になったけど、三上博史の(ほぼ)一人芝居で上演予定とか。三上博史のヘドウィグって、、ベタすぎないか?
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「お疲レーニン!」「また明日(あす)ターリン!」
2004年4月16日明日はいよいよ「グッバイ、レーニン」鑑賞予定。一月前にも出向いたがまだ単館上映だったためか、恵比寿に3時間前に待ち合わせたにも拘わらず、既に満席で観れなかった・・。今回は可愛いコちゃんが先発して席を確保してくれる事になっているので、明日こそは・・!
レーニン、と言えば私の思い出はコレ(今日のタイトル)。
今春辞めたお気楽癒し系のTちゃんが去年のある日、帰り際に私に突然「お疲レモンパイ!」とかぬかすので、やむなく私も「また明日(あした)ルトタタン!」と応酬したもんだ。Tちゃんはお子様なので些かしつこい。当分お帰りの挨拶は食品シリーズが続くとふんだ私は「た」や「す」で始まる食べ物をあれこれ浮かべて翌日に備えつつ眠った。(←嘘)
さてさて次の日。。またまたTちゃんがへらへらと近づいてくる。ターメッリックで返そうか、それとも水餃子か、と構える私に彼女は無邪気にも「お疲レーニン!」一瞬虚をつかれて固まること数秒。。やっと口から出たのが「また明日(あす)ターリン!」
ささやかな勝利の予感を胸に秘め会社を出たのでありましたよ。
ってな私の思い出とは全くカンケーなさそうな映画の感想は後日あらためて。
レーニン、と言えば私の思い出はコレ(今日のタイトル)。
今春辞めたお気楽癒し系のTちゃんが去年のある日、帰り際に私に突然「お疲レモンパイ!」とかぬかすので、やむなく私も「また明日(あした)ルトタタン!」と応酬したもんだ。Tちゃんはお子様なので些かしつこい。当分お帰りの挨拶は食品シリーズが続くとふんだ私は「た」や「す」で始まる食べ物をあれこれ浮かべて翌日に備えつつ眠った。(←嘘)
さてさて次の日。。またまたTちゃんがへらへらと近づいてくる。ターメッリックで返そうか、それとも水餃子か、と構える私に彼女は無邪気にも「お疲レーニン!」一瞬虚をつかれて固まること数秒。。やっと口から出たのが「また明日(あす)ターリン!」
ささやかな勝利の予感を胸に秘め会社を出たのでありましたよ。
ってな私の思い出とは全くカンケーなさそうな映画の感想は後日あらためて。